鎌倉幕府御用金その2
自称某大学教授と名乗っていた先生が、振り子の付いたゼンマイばかりのような器具を持ち出し、山の中を探索して歩くとやがてその振り子がくるくると回り始め、その円が大きくなったり小さくなったり、一番大きく円を描くところで、「はい、ここが一番強く反応します。この下に御用金が埋まっています」と場所を特定します。
するとその周りを伐採し整地をして、直径1メートル20センチの穴を掘り始めます。
やがて穴の深さが1メートル50センチを超えると、もうスコップで跳ね上げることが困難になって来ます。
そこで、丸太3本で櫓を組み滑車を取り付け、ディーゼルのウィンチ(自動巻き上げ機)を設置して、ワイヤーを掛けて、大きなバケツを掛けて残土を引き上げます。
はじめのうちは、上がってきたバケツに入った残土をひっくり返して捨てていましたが、次第に距離が生じてきますので、ネコ(お皿がついた一輪車)に移して捨てるようになりました。
やがて穴がさらに深くなると、そのバケツに乗ってワイヤーにつかまって(安全上絶対にやってはいけません)上り下りするようになりました。
深さが2メートルを過ぎると岩盤となりスコップではまったく刃が立たなくなります。
そこでツルハシの柄を短く切り落として狭いところでも作業が出来るように工夫しました。
またご存知の方は少ないかもしれませんが、山芋堀の道具があります。
ちょうど彫刻刀の平刃のお化けと思っていただければ想像が付くかもしれません。
その柄を無垢の鉄製で作り、持ち上げて手を離すだけで、その落下する重さを力に利用して何とか岩盤を掘り進んで行きました。
一人45分で交代しながらの作業でしたが、吹き出る汗は水蒸気となって立ち上りました。
しかし教授先生の「あと1メートルです」「あと50センチぐらいです」との声に励まされて懸命に掘り続けました。
岩盤を抜けるとこんどは砂岩になり周りの壁がぼろぼろと崩れ、山が来るという状態になります。
そこで山止め用に内径1メートルのヒューム管(下水道用のコンクリート管)を上から入れて積み重ね一緒に掘り下げて行きます。
まわりの直径で掘ってやれば自分の重みで自然と一緒に下がって行きます。
やがて5メートルぐらいから水が出るようになり、水中ポンプを入れての作業になりました。
井戸掘りならばここで終わりですが、それは御用金が出て来るまで続けなければなりません。
さらに掘り進むと砂利層になりそれを抜けると、こんどは水が上から降ってくるようになり、合羽を着ての作業となりました。
1日に何回か社長が見回りに寄り、自ら合羽を着て穴に入り30分ぐらい掘削作業をして上がってくるとシャワーを浴びて会社へ戻ると言うことをされておられました。
以下次回につづく
自称某大学教授と名乗っていた先生が、振り子の付いたゼンマイばかりのような器具を持ち出し、山の中を探索して歩くとやがてその振り子がくるくると回り始め、その円が大きくなったり小さくなったり、一番大きく円を描くところで、「はい、ここが一番強く反応します。この下に御用金が埋まっています」と場所を特定します。
するとその周りを伐採し整地をして、直径1メートル20センチの穴を掘り始めます。
やがて穴の深さが1メートル50センチを超えると、もうスコップで跳ね上げることが困難になって来ます。
そこで、丸太3本で櫓を組み滑車を取り付け、ディーゼルのウィンチ(自動巻き上げ機)を設置して、ワイヤーを掛けて、大きなバケツを掛けて残土を引き上げます。
はじめのうちは、上がってきたバケツに入った残土をひっくり返して捨てていましたが、次第に距離が生じてきますので、ネコ(お皿がついた一輪車)に移して捨てるようになりました。
やがて穴がさらに深くなると、そのバケツに乗ってワイヤーにつかまって(安全上絶対にやってはいけません)上り下りするようになりました。
深さが2メートルを過ぎると岩盤となりスコップではまったく刃が立たなくなります。
そこでツルハシの柄を短く切り落として狭いところでも作業が出来るように工夫しました。
またご存知の方は少ないかもしれませんが、山芋堀の道具があります。
ちょうど彫刻刀の平刃のお化けと思っていただければ想像が付くかもしれません。
その柄を無垢の鉄製で作り、持ち上げて手を離すだけで、その落下する重さを力に利用して何とか岩盤を掘り進んで行きました。
一人45分で交代しながらの作業でしたが、吹き出る汗は水蒸気となって立ち上りました。
しかし教授先生の「あと1メートルです」「あと50センチぐらいです」との声に励まされて懸命に掘り続けました。
岩盤を抜けるとこんどは砂岩になり周りの壁がぼろぼろと崩れ、山が来るという状態になります。
そこで山止め用に内径1メートルのヒューム管(下水道用のコンクリート管)を上から入れて積み重ね一緒に掘り下げて行きます。
まわりの直径で掘ってやれば自分の重みで自然と一緒に下がって行きます。
やがて5メートルぐらいから水が出るようになり、水中ポンプを入れての作業になりました。
井戸掘りならばここで終わりですが、それは御用金が出て来るまで続けなければなりません。
さらに掘り進むと砂利層になりそれを抜けると、こんどは水が上から降ってくるようになり、合羽を着ての作業となりました。
1日に何回か社長が見回りに寄り、自ら合羽を着て穴に入り30分ぐらい掘削作業をして上がってくるとシャワーを浴びて会社へ戻ると言うことをされておられました。
以下次回につづく